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「ときめきに死す」、他。
コブクロファンの知り合いの方にしかお知らせしていないブログで
えんえんジュリーの話ばかりしています(^^;
どうぞ放置プレイしてやってください(^^;;


丸山健二「ときめきに死す」を一気に読み終えました。
森田芳光監督・沢田研二主演の同題映画の原作です。

去年の冬、森田監督が亡くなった際、
追悼特集で放映されたこの映画を録画したのですが、
一度見ただけで消してしまっていました。
正直言って、物足りなかったんです。。。
ジュリーが主演、というと、どうしても、
「太陽を盗んだ男」くらいのレベルのものを求めてしまいます。

「太陽の盗んだ男」「ときめきに死す」、
どちらもテロリズムを題材にした作品、と一応は言えるのでしょう。
「太陽~」のジュリーは、光から闇まで、
他愛ない青年らしさから情けなさ、邪悪さまで、
さまざまな表情を見せてくれていて。
でも「ときめき~」のジュリーは表情に乏しく、
それが、あまりにも勿体なく思われ。

なお、同じことが、深作欣二監督の「魔界転生」や
塚本晋也監督の「妖怪ハンター ヒルコ」にも言える気がします。
勿論、「魔界~」のニヒルなジュリーはむちゃくちゃカッコイイし、
「ヒルコ」の絶叫顔と、亡くなった奥さんを思うシーンの
優しげで淋しげな顔の落差は、強く心に残ります。
でも、どちらも、ジュリーのあの豊かな表現の幅、
時に、あっと驚かされる稀有な表情を
あまり掬いとれていない、生かしきれていない、
という不満が、どうしても残ってしまい…。
(私が見たことのあるジュリー映画は、今のところ
これだけです。あと鈴木清順監督の「夢二」は
録画してあるけれど、未見です。)


今回、マイ・ジュリーブームにちなんで、何となく、
「ときめきに死す」の原作とDVDを、図書館で借りてみました。

…なんだ、原作、おもしろいじゃん。

こう言っては森田ファンには申し訳ないけれど、
こんな良い原作を、森田はどうしてあんなふうに
つまらなくしてしまったのか?
何かしら、こう改変せねばならぬ、オトナの事情でもあったのか?

(※ここから原作ネタバレたくさんあり、です。
途中から映画ネタバレも。)


ある避暑地、土砂降りの駅前で、
助手席のむく犬とともに、男の到着を待つ〈私〉。
年齢は40歳くらい。

3年前に突如、仕事を辞め、
妻子に出て行かれ離婚した〈私〉は、
アルバイト程度の仕事しかせず、ぶらぶらと暮らしている。
そんなある日、学生時代の知人であるSから、
ある男の面倒をみてやってくれ、という依頼を受ける。

男の素性も、名前さえ分からないまま、
〈私〉はその仕事を引き受ける。多額の報酬と引き替えに。

やってきたのは、まだ30歳にならないくらいの青年だった。
その日から、2人と1匹の生活が始まる。

青年は、彼に対して最初、敵意を示したむく犬に、
直に向き合い、触れ、その心をつかむ。
彼は酒を飲まず、〈私〉が作る食事を
毎回、旺盛な食欲でたいらげる。
多くを語らず、ジョギングをしたり、
トレーニングに励む。

どうも青年がテロリストらしいことが、
徐々に〈私〉にはわかってくる。
それと同時に、とうの昔に失った〈ときめき〉が
〈私〉に戻ってくる。

そして…、と、以下略。です。
とても読みやすくておもしろい小説ですので、
気が向かれたかたは、ぜひに(^^)


むく犬は、ラストシーンの直前まで絡んでくる
重要な存在なのですが、映画には全く出てきません。
代わり(?)に、樋口可南子さん演ずる若い女性が
送り込まれるのですが、
やっぱりここは、人間じゃダメだと思う…。

この女性は、原作における〈私〉の役割の一部と
むく犬の役割の両方を負う形になっているのだけれど、
大人の女性相手では、青年がむく犬と戯れるときの
屈託のなさ、純真さが伝わらない…。
(青年は彼女にほとんど関心を示さない、という設定だし。)
また、四十男である〈私〉が、
青年に対しておぼえる〈ときめき〉(←原作)と、
若い女性が、青年に対しておぼえる〈ときめき〉(←映画)では
明らかに、質が異なるものとして見えてしまいます。

ラストで犬がいなくなるシーンは、当然、映画にはありません。
でも、原作のそのシーンで、徐々に高まる不安と予感、
あれを使わないだなんて、なんと勿体ない…。

〈私〉と青年が湖で釣りをするシーンは、
映画にもあるにはあるけれど、
夜釣りが、昼間の釣りに変えられてしまっています。
また、「こららの方が魚が集まるはずだ」と信じ、
他の釣り客とは異なる場所を選んだことも、
青年には釣りの心得があることも、
映画では改変されてしまっています。
あそこ、彼の信念を表し、彼のルーツを表す
大事なシーンだと思うんだけどな。
夜釣り、って、象徴的だし…。
県境を越えて、彼の故郷・彼の生家を訪ねるシーンも
映画にはありません。

これらの改変の結果、
映画では、青年から過去が全く剥ぎ取られ、
彼はただ、テロリストとしての使命にだけ身命をなげうつ
存在とされてしまっています。
でも、原作の青年には、
抑制された中にも、過去との紐帯があり、
絶ちがたいものを絶とうとするがゆえの陰翳があり、
そこから生まれたとおぼしき人生観があり、
若くも深いそれが、〈私〉および読者を惹きつけるのであり…。


あと、青年が狙うターゲットも、原作ではどんな人物か
はっきりしません。
(小学生でも知っている「お偉いさん」とあるのみ。
個人的な印象では、政治家かな、という風に思いました。)
でも映画では、あやしい新興宗教の教祖、ということに
なっています。
そのせいで、何だか作品の世界が狭くなってしまった気がする…。

原作は別に、特殊なカルトの話じゃないんだ。
いや、カルトなのかもしれないけど、
もっと普遍的な、私たちのすぐそばにいてもフシギじゃない、
危ないヤツだけど、信念に賭ける純粋さと
時に垣間見える、生(なま)の心が
限りなく愛おしい、そんな青年なんです、彼は。


というわけで、やっぱり
「原作にもっと忠実に映画を作ればよかったのにな…」
というのが、率直な感想です。

あ、〈私〉を演ずる杉浦直樹さんは、
原作とはちょっと違うキャラだけど、ものすごく上手いです。
樋口可南子さんも、キレイで可愛いです。
原作にないキャラなので、あんまり評価しようがないけれど。

ジュリーはこのとき既に30代半ば。(映画公開は1984年です。)
青年を演ずるにはちょっと、大人過ぎる雰囲気。

あと、やっぱりジュリーの前髪は、もうちょっと長い方が
イイと思うの。。。



☆6月末以来、聴き込んだジュリーのアルバム(※聴いた順)

「JULIE Ⅳ 今僕は倖せです」(1972)
JULIEIV 今僕は倖せです
JULIEIV 今僕は倖せです

沢田研二

→前回の記事に書きました。
 「許されない愛」がヒットし、コンサートも大入りになった
 ご褒美として自由に作らせてもらったアルバムだと、
 ジュリーご自身が語っていました。

「いくつかの場面」(1975)
いくつかの場面
いくつかの場面

沢田研二

→Amazonのレビューを見て買ってみました。
 ネット上に「ATG映画っぽい」と評されてるかたがいらっしゃって
 何だかミョーに納得。ちょっと重い(^^;
 でも、いろんなジュリーが見られます。歌い方が全部違っていて、
 それぞれの歌の世界に合わせ、演じ分けているのが伝わります。
 いかにも加藤登紀子!といった風情の2曲があれば、
 いかにも大瀧詠一~といったテイストの「あの娘にご用心」もあり。
 有名な「時の過ぎゆくままに」も入ってます。
 あの「とーきーのーすぎゆくまま~に~」「おーちーてーゆくのも~」の
 何ていうか、泣きのギター風の声。。。たまらん…。

「彼は眠れない」(1989)
彼は眠れない
彼は眠れない

沢田研二

→レアCD。すごく評判が良く、ぜひ聴いてみたい!と思っていたら、
 地元の図書館にて発見!
 いや~、ギンギンにロックのジュリー。かっこよす。。。
 キヨシローとのデュエット(ツインボーカル、っていうのかな?)もあり、
 実に贅沢!!
 全部の曲が好きだけど、「Down」が特に好きかなー。
 これ、紅白で歌われたこともあるそうです。知らなかった…。

「STRIPPER」(1981)
STRIPPER
STRIPPER

沢田研二

→(あとで追記します)

「架空のオペラ」(1985)
架空のオペラ
架空のオペラ

沢田研二

→あとで追記する、と書きながら、すっかり放置しちゃってるなー(^^;
 私はこの頃から40代後半にかけてのジュリーが大好きです。
 といっても、50代・60代にリリースされた音源をほとんど持っていないので、
 私が知っている中で、一番円熟しているジュリーが好きだ、っていう意味です。
 ほんとに美しい声。。。
 アルバムタイトルは、やっぱりランボーからとってるのでしょうか?
 一番聴き込んだオリジナルアルバムは、これと上記「彼は眠れない」です。
 あと同じくらい聴いたのは、actシリーズのボリス・ヴィアンとエディット・ピアフかな。


☆まだ聴き込んでいないけれど、
とりあえず音源をゲットしたアルバム(※発表年順)
「JULIE」(1969)
「JEWEL JULIE ―追憶―」(1974)
「チャコール・グレイの肖像」(1976)
「G.S.I LOVE YOU」(1980)
「CO-CoLO1 夜のみだらな鳥達」(1986)
「告白 ―CONFESSION―」(1987)
「TRUE BLUE」(1988)←今聴き込みはじめたところ。
「単純(シンプル)な永遠」(1990)
「PANORAMA」(1991)
「Beautiful World」(1992)
「HELLO」(1994)
「sur←」(1995)
「サーモスタットな夏」(1997)

頑張って集めているけれど、
まだ全オリジナルアルバムの半分にも満たないです…。

しかも、80年代半ばに事務所を独立した後のアルバムは
廃盤になったままのものも多く…。
そこでまず、そのあたりを重点的に収集しようと思ったのですが、
買うとたいへん高価です。(中古CDが1~2万とか、ザラ。)
しかし、都内某TSUTAYAさんは廃盤ジュリーCDの宝庫、との
情報を見つけ、レンタルでかなり聴けました。
図書館で見つけたレアCDも…。感謝感謝。

タイガースCD音源も収集しはじめました。
ゲットしたのは、まだこれだけ↓ですが。
「ヒューマン・ルネッサンス」(1968)
「ザ・タイガース全曲集」
「ザ・タイガース ゴールデン☆ベスト」


マイ・ジュリーブームは、
まだまだ続きそうです。。。


ときめきに死すときめきに死す[本]
丸山 健二



ときめきに死す [DVD]ときめきに死す[DVD]
出演
沢田研二
樋口可南子
杉浦直樹
監督
森田芳光



架空のオペラ架空のオペラ[CD]
沢田研二

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