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忘れる、のか…?(1)
中学生の頃、社会科の先生が大好きでした。
…といっても、若いイケメンの先生ではなく、
学年主任もされていたくらいなので、
今思えば、50歳前後だったのかな。
オジサンでしたが、一応、メガネ男子(笑)
 
当時の私は、いわゆる典型的な、甘えたタイプの優等生で、
友だちと一緒によく、担任でもないその先生のところに話しに出かけ
ずいぶん可愛がってもらっていたと思います。

中2の頃は、それで全く問題ありませんでした。
地理と歴史を習っているうちは。

中3になって、公民を習うようになりました。
ある日、先生が授業中におっしゃいました。
「自衛隊は憲法違反だ。」

友だちにも話したことはなかったけれど、
私の父は自衛官でした。
その頃、父のことなんて全然好きじゃなかったけれど、
その日から、先生と笑って話したりできなくなりました。
先生は、私の父の職業などご存じのはずもないので、
変わらず、気さくに話しかけてくださったけれど、
何だかいつも曖昧な態度しかとれないまま中学を卒業し
それっきり一度も会っていません。

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大学に入ってからは、聞かれれば
父の職業も答えていました。

あるとき、ある友人に、唐突にこう言われました。
「なぜ、自衛官の家族の人って、署名運動とか
自衛隊をなくすような運動をしたりしないの?」
しかし、そう発言した彼女自身は、
特に何かしているわけでもなく。

私は今でも、
自分の身を安全圏に置いたままで、他人を批判する人
(というか、その行為)が嫌いです。

何の葛藤もなく育ち、ちょっとばかり勉強して
若干かぶれただけで
自分は何も失わないまま、近くにいる攻撃しやすそうな相手を
お手軽に批判しようだなんて、
怠惰でアンフェアなんじゃないかと。

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同じ頃、バイト先でお昼時、別の人にこんなふうにも言われました。
「お腹空きましたか?」
「お腹が空いたら水を飲めば良いんですよ」
「◇◇さん(<私の名)のお父さんの先輩は、戦争中、
胃が破れるくらい、○○人に水を飲ませて殺したんですよ」

さすがにその時は、周囲の人たちが止めてくれました。

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なぜ今こんなことを書きたくなったかというと、
今回の震災で、救助に奔走する自衛官に向けられる讃辞と
平常時、同じ自衛官に向けられる冷たい目のギャップに
怒り出したいような、笑い出したいような、泣き出したいような
ヘンな気持ちになるからです。

私自身、「軍隊」としての自衛隊を認めている訳ではなく。
むしろ、憲法9条の高邁な理想に憧れながら
ぐちゃぐちゃの葛藤の中で、長い時間を過ごしてきたわけで。

東電も政府も私たちも、事故の処理は
自衛隊や消防隊、現場の人間や下請けの人間に丸投げし、
そのとき(だけ)は、つよく感謝する。
そして、たぶん悪気はないのだけれど、
事故がおさまってしばらくすれば、そんなこと、きれいに忘れる。
そしてまた、同じことを繰り返すのでしょう。



…震災からひと月経ち、意識して、立ち上がるきっかけを作ろうと
思って書き始めたら、何だかこんな言葉が最初に出てきてしまいました。

読んでくださった方、気持ちの良い記事ではありませんよね。ごめんなさい。
この記事にコメント欄は付けませんが、もしご意見ご批判ご指摘等ありましたら
(2)のほう(じき書きます)で。
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